2026/01/05 09:34

ケニアコーヒーの歩み、
植民地時代から自立の時代へ
ケニアで最初にコーヒーが植えられたのは、19世紀末〜20世紀初頭のこと。
当時、ケニアはイギリスの植民地でした。イギリス人入植者たちは、近隣のエチオピアやタンザニアからアラビカ種の苗を持ち込み、商業的な栽培を開始します。
ところが、そのコーヒー産業の恩恵を受けたのは、現地ケニアの人々ではありませんでした。
広大な農園は白人入植者によって支配され、ケニア人は労働者として酷使される立場に置かれていたのです。
さらに、ケニア人によるコーヒー栽培や販売は、法律で厳しく制限されていたといいます。
1963年、ケニアは長い闘争の末にイギリスから独立を果たします。
この転換点を境に、コーヒー産業はケニアの人びとの手に取り戻されていきました。
政府は小規模農家による栽培を奨励し、協同組合を通じた公正な取引体制が整備されていきます。
現在では、ケニアのコーヒー生産者の約7割が、1ヘクタール未満の土地で栽培する小規模農家さんです。
こうした農家さんが所属しているウォッシングステーション(精製所)が、高品質なケニアコーヒーの基盤となっているのです。
百獣の王、ライオンのような力強さ
このコーヒーの名前、「シンバ」は、現地の公用語のスワヒリ語で「ライオン」を意味します。
ケニアには国立公園や国立保護区、動物保護区が59か所も存在し、世界でも有数の野生のライオンが生息地でもあるのです。
サバンナの頂点に立つその姿は、強さの象徴として世界中のモチーフとなっています。
しかしながら、そのライオンも気候変動によって餌となる動物減少などによって、生息数の減少が確認されています。
ケニアのコーヒー農家は、その壮大な大自然の恵みに感謝し、コーヒーの生産を通じて植木や土壌保全・保護地区の確保など、少しでも環境保全の一環になればと、日々農作業を行っています。
そんな肥沃なケニアの大地が生むコーヒーの力強さを、ライオンの力強さに重ねて、このコーヒーをつくりました。
地域ブレンドで特別な味わいをつくる
このコーヒーは、ケニア式のウォッシュ精製で仕上げられています。
コーヒーチェリーを果肉除去した後、カナルと呼ばれる水路を使って綺麗に洗浄し、アフリカンベッドで7日から15日間かけて乾燥させています。
この精製方法は多くの水を使用しますが、使った水はそのまま捨てずに、浄化層に一旦貯められ、微生物の力を使用して浄化し、環境に影響がない状態にしてから排水として処理されています。
また精製所では、周辺のコーヒー農家さんにシェードツリーの植樹を推奨しており、農家さんのコーヒー農園ではバナナやマカダミアナッツ、豆類などさまざまな植物が植えられ、コーヒーの生育を助ける働きをしています。
シンバは、そんな農家さんや精製所のみなさんがつくったコーヒーを、輸出業者のドーマン社のブレンダーさん(味の調合師さん)がスコア83点以上のコーヒーをブレンドし、力強い味わいを目指したオリジナルのロットです。
2025年に入荷したこちらのロットは、カイナムイ組合(キリニャガ郡)、カラツ組合(キアンブ郡)、ニエリヒルステート農園(ニエリ郡)の3カ所から集めてつくったオリジナルのブレンドロットです。
標高 : 1,200-1,800m
エリア : キリニャガ郡、キアンブ都
品種 : Ruiru11, SL28, Batian
農園 : -
精製方法 : ウォッシュド
生産者 : 3つの農園に所属する農家
プロファイル
カシス、グレープ、ブラウンシュガー
