2026/05/18 08:27

東アフリカの小さな国、ブルンジ。
近年スペシャルティコーヒーの世界でも注目されている生産国のひとつです。
今回入荷したのは、ブルンジ北部・ンゴジ県タンガラ地区にある
「ギシャ・ウォッシングステーション」で精製されたコーヒー。
標高約1,620mの丘陵地帯で育てられたブルボン種を、フリーウォッシュド製法で丁寧に仕上げたロットです。
■ 農家を支えるウォッシングステーション
ブルンジのコーヒー生産は、多くが小規模農家によって支えられています。
このギシャ・ウォッシングステーションも、1,200名以上の小規模農家と連携しながら運営されています。
ブルンジでは、農家ごとの栽培規模が非常に小さく、1農家あたり200〜250本ほどしかコーヒーの木を持たないケースも多いと言われています。限られた土地の中で農業を続けるため、古い木を植え替える余裕がなく、生産量や品質の安定が課題になっています。
そんな中、ギシャ・ウォッシングステーションを運営する「ブジェスタル社」は、農家への苗木提供や品質向上のサポートを積極的に行っています。
より良いコーヒーをつくるために、地域全体で取り組んでいるのがこのコーヒーの魅力のひとつです。
■ 品質を守るための工夫
コーヒーは、収穫後どれだけ早く適切に処理できるかで品質が大きく変わります。
しかし山岳地帯のブルンジでは、ウォッシングステーションまでの距離が遠く、農家がチェリーを運ぶのも簡単ではありません。
そこでギシャでは、地域内に集荷場を設置し、ウォッシングステーション側がチェリーを回収・輸送する仕組みも整えています。
こうした細かな取り組みが、ブルンジらしい透明感のある味わいにつながっています。
■ 中浅煎りで感じる、果実感と甘さ
当店では、このブルンジを中浅煎りで仕上げました。
レッドアップルや洋ナシ、オレンジを思わせる明るい果実感。
さらに、ミルクチョコレートのようなやさしい甘さが重なります。
軽やかで華やかな印象がありながら、酸味だけが突出せず、甘さとのバランスが心地よい味わい。
冷めてくると、オレンジのような爽やかさがよりはっきりと感じられ、時間とともに変化していく風味も楽しめます。
■ 最後に
ブルンジのコーヒーは、派手すぎるわけではありません。
でも、飲み進めるほどに感じる果実感や甘さ、透明感には、この土地ならではの美しさがあります。
日常の中で、ゆっくり味わっていただきたい一杯です☕🌿



