2026/09/20 15:18

こんにちは、KOTOBUKI COFFEEです。


今回ご紹介するコーヒーは、

カメルーン
ボヨ ヤングファーマーズユニオン
セミウォッシュ G1

です。


「カメルーンのコーヒーって、あまり聞いたことがない」

という方も多いのではないでしょうか。


エチオピア、ケニア、ブラジル、コロンビア。

コーヒーでよく耳にする国はいくつかありますが、カメルーンのコーヒーを飲む機会は、そこまで多くないかもしれません。


私自身も今回この豆を見つけて、「カメルーン、おもしろそうやな」と興味を持ったのが始まりでした。

今日はコーヒーを飲みながら、少しだけ遠いカメルーンに想いを馳せてみてください。



■そもそもカメルーンってどこ?

カメルーンは、アフリカ大陸の中西部、ギニア湾に面した国です。


北には乾燥した地域、南には熱帯雨林があり、ひとつの国の中でも気候が大きく異なります。

コーヒーが栽培されているのは、主に北西部や南西部の山岳地帯。


今回KOTOBUKI COFFEEにやってきたコーヒーも、標高1,600〜2,050mの高地で育てられています。品種はジャバ、ティピカです。


カメルーンでコーヒー栽培が始まった歴史は古く、海ノ向こうコーヒーによると1884年までさかのぼります。


そして1927年にはフランスへ生豆を初輸出。当時、その品質を現地の新聞が高く評価したという記録も残っているそうです。



■「ボヨ ヤングファーマーズユニオン」という生産者たち


今回のコーヒーで、ぜひ知ってもらいたいのが生産者のこと。


この豆を生産しているボヨ ヤングファーマーズユニオンは、カメルーン北西部でコーヒー作りに取り組む生産者組合です。


現在はンカンベ、ンドゥという地域を中心に、約150名の生産者がコーヒーを育てています。その中には約60名の若い農家も参加しています。


実は彼らは、ずっとこの土地でコーヒーを作っていたわけではありません。


もともとはベロやフンドゥング周辺でコーヒーを栽培していましたが、2016年頃から続く「英語圏危機」と呼ばれる紛争の影響を受け、2017年に現在のンカンベ、ンドゥ地域へ移住。


そこで現地の農家とともに、もう一度コーヒーの木を植え、新しい土地でコーヒー作りを始めました。


普段何気なく飲んでいる一杯のコーヒー。


その向こう側には、こうした生産者一人ひとりの暮らしがあります。


それを知ってから飲むと、同じ一杯でも少し違って感じるかもしれません。




■日本まで届くのも、簡単ではありませんでした


今回のロットには、もうひとつストーリーがあります。


輸出を担当したINTAFRI AGRI LLC.のカイさんは2026年、生産者を訪ねる予定だったそうです。


ところが訪問前日に周辺で大きな襲撃が発生し、治安が悪化。

農園への訪問を断念せざるを得なくなりました。


それでも買い付けを諦めず、生産者側に公共交通機関を使ってコーヒーを運んでもらい、約200kgずつ少しずつ受け取ることで、このコーヒーを確保したといいます。


そうして山あいの農園から運び出され、海を渡り、日本へ。


そして奈良県香芝市のKOTOBUKI COFFEEまでやってきました。

そう考えると、目の前にある一杯がちょっと不思議に思えてきます。



■どんな味のコーヒー?


今回KOTOBUKI COFFEEでは、このコーヒーを

ORANGE / FLORAL / SPICE

という3つの言葉で表現しています。


オレンジを思わせる明るい果実感。

ふわっと感じる華やかな香り。

そして後味にほんのり残る、スパイスのようなニュアンス。


仕入れ元の海ノ向こうコーヒーでも、シトラス系の果実感、フローラル、ペッパーなどが特徴として挙げられています。

また焙煎を深くしても果実感が残りやすく、やわらかな甘さを感じられるコーヒーと評価されています。


「スパイスって辛いの?」


と思うかもしれませんが、もちろん胡椒を入れたような味ではありません(笑)


飲んだ後に感じる、ちょっと個性的な香りのニュアンス。

ぜひ探してみてください。




■「セミウォッシュ」って何?


名前についているセミウォッシュは、コーヒーチェリーを収穫してから生豆になるまでの「精製方法」を表しています。


コーヒーは同じ品種でも、育った土地だけでなく、この精製方法によっても香りや味わいが変わります。


今回の豆はセミウォッシュで精製され、その後天日乾燥されています。生豆の水分値は11.5%とされています。


難しく考える必要はありません。


「コーヒーって、焙煎だけじゃなくて、収穫した後の作り方でも味が変わるんや」

くらいに知ってもらえたら十分です。


こういうところも、スペシャルティコーヒーのおもしろいところです。



■コーヒーを飲みながら、少しだけ遠い国へ


カメルーンから日本へ。

そして奈良県香芝市のKOTOBUKI COFFEEへ。


普段の生活では、カメルーンという国について考えることはほとんどないかもしれません。


でも、一杯のコーヒーがきっかけならどうでしょう。


「カメルーンってどんな国なんやろ?」

「このコーヒーを作った人たちはどんなところで暮らしてるんやろ?」

そんなふうに、少しだけ遠い国を想像してみる。


それもスペシャルティコーヒーの楽しみ方のひとつだと思っています。

コーヒーに詳しくなくても大丈夫です。


まずは一口飲んで、

「あ、なんかいつものコーヒーと違う。」

それだけ感じてもらえたら十分。


ぜひKOTOBUKI COFFEEで、カメルーンから届いた一杯を楽しんでみてください☕️




CAMEROON
BOYO YOUNG FARMERS UNION
SEMI-WASHED G1

FLAVOR:ORANGE / FLORAL / SPICE

生産地:カメルーン・ンカンベ地域、ンドゥ地域
標高:1,600〜2,050m
品種:ジャバ、ティピカ
精製:セミウォッシュ
乾燥:天日乾燥
規格:G1